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小児科
まんかいメディカルクリニックの小児科診療では、乳幼児・小児の急な体調不良をはじめ、アレルギーや皮膚疾患、なんとなく子どもがしんどそうにしているなどの場合にも土曜日や日曜日、祝日でもお気軽にご来院ください。乳幼児健診やワクチンも行っております。 発達障害のご相談についてはこちらをご覧ください。
子どもの全然下がらない高熱、目の充血。それは、100種類以上の顔を持つ「アデノウイルス」が原因かもしれません。「プール熱」として知られるこのウイルスは非常に感染力が強く、時に家庭や保育園・幼稚園・学校で流行を引き起こします。アデノウイルスは、感染するウイルスの型によって、軽い風邪症状から、高熱、肺炎、下痢を伴う胃腸炎まで、異なる症状を引き起こします。特に免疫力が未発達な小児や免疫抑制剤を使用されている方では、合併症のリスクもあります。
つばを飲み込むのも辛い、急な喉の痛み。咳や鼻水は出ないのに38℃の熱が…。その症状は、もしかしたら「溶連菌感染症」かもしれません。放置すると腎炎の合併症を引き起こすこともある注意が必要な病気です。近年、コロナ禍で変化した免疫状態の影響から小児への感染が増加。ニュースで話題の「人食いバクテリア」との関連性も指摘されています。
急な38度以上の高熱と、立っているのもつらいほどの倦怠感と体の痛み。インフルエンザは風邪とは原因ウイルスが全く異なり、時に命に関わる重い合併症を引き起こす感染症です。特に抵抗力の弱いお子さまや高齢者にとっては、そのリスクは計り知れません。米国の調査では、インフルエンザで亡くなった子どもの実に90%がワクチン未接種だったというデータがあります。この記事では、風邪との違いから、発症後48時間以内が鍵となる治療のタイミング、そして重症化を防ぐための具体的な予防法までを解説します。
「はじめは鼻水だけだったのに、だんだん咳がひどくなってきた」「赤ちゃんの呼吸がゼーゼー、ヒューヒューと苦しそうでつらい」。冬から春にかけて流行するその症状、実は「RSウイルス感染症」のサインかもしれません。コロナ禍以降は夏にも認められるようになりました。特に乳幼児や高齢者にとっては、重症化しやすい注意すべき感染症です。
お子さまの咳が「ケンケン!」という変わった咳だったり、息を吸うたびに苦しそうな音がしたり、その症状は、ウイルス感染によって喉が腫れる「クループ」かもしれません。クループは、特に生後6ヶ月から3歳のお子さんによく見られる病気です。男の子の方が女の子よりも約1.4倍かかりやすいと報告されています。ほとんどは軽症で回復しますが、まれに呼吸困難といった緊急の対応が必要なケースもあります。ここでは、クループの4つの主な症状や、救急車を呼ぶべきサインの見分け方、ご家庭でできるケアまで解説します。
「風邪だと思ったのに、2週間以上も咳が止まらない」「夜になると息苦しいほど咳き込み、眠れない」。もしかしたらただの長引く風邪ではなく「百日咳」かもしれません。かつては子どもの病気というイメージでしたが、近年はワクチンの効果が薄れた、大人の感染が世界的に増加しています。軽い症状で済む大人が、気づかないうちに家庭や職場で感染源となり、免疫のない赤ちゃんの命を危険にさらすケースが問題となっています。ここでは、百日咳特有の咳と治療法、そして予防策を詳しく解説します。
ヘルパンギーナと手足口病は、いずれも主にエンテロウイルスによって引き起こされる、小児に多いウイルス感染症です。特に夏季に流行しやすく、保育園や幼稚園など子どもが集まる施設で集団感染が発生しやすい傾向があります。発熱や口内炎、発疹などが代表的な症状で、ほとんどのケースでは数日以内に自然に治癒しますが、まれに重症化し、神経系の合併症や呼吸障害を伴うこともあります。新型コロナウイルス感染症の流行によって社会全体の感染対策が強化されたことから、これらのウイルス感染症の発生も一時的に減少しました。しかし、コロナ対策の緩和により2023年以降は再び流行傾向が強まり、医療現場でも注意が必要な疾患として再注目されています。
小児の風邪は、ウイルスによって引き起こされる上気道感染症であり、子どもが最も頻繁にかかる病気の一つです。年間を通じて発症しますが、特に秋から冬にかけて多くなります。主な症状は、鼻水、くしゃみ、咳、発熱、喉の痛みなどで、通常は数日から1週間程度で自然に回復します。乳幼児や基礎疾患のある子どもでは重症化することもあり、注意が必要です。ウイルスは主に飛沫感染や接触感染で広がるため、家庭内や保育施設での予防策が重要です。原因となるウイルスは200種以上あり、ウイルスの種類により症状の出方や合併症のリスクも異なります。風邪への正しい理解と対処が、子どもの健康を守る第一歩です。
お子さまが突然吐いてしまうと誰でも不安になります。実は、子どもの嘔吐はよくある症状です。食べ過ぎといった単純な原因から、緊急性の高い病気まで、様々な原因が考えられます。一方で、1歳未満の乳児では体重の約10%、5歳児では約5%の水分喪失で脱水症状が始まるなど、小さな体には嘔吐の影響が大きいこともあります。ウイルス性胃腸炎や食中毒、アレルギーなど、子どもの嘔吐の考えられる原因と、家庭での対処法、そして病院を受診すべきケースを解説します。お子さんの嘔吐に適切に対応できるよう、お役立てください。
お子さんの止まらない咳や、「ゼーゼー」という呼吸音。「ただの風邪かな?」と思っていても、ご家族は心配になりますよね。その症状は、空気の通り道に炎症が続く「喘息」のサインかもしれません。