ぜんそく、かぜ、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症、睡眠時無呼吸症候群に対するCPAP療法、慢性呼吸不全に対する在宅酸素療法(HOT)や非侵襲的陽圧換気療法(NPPV)、合併症の多いCOPDの診療、重症スギ花粉症・難治性喘息に対する抗体医薬(抗IgE抗体)治療、合併症のある睡眠時無呼吸症候群の診療、禁煙治療、健康診断での胸部レントゲン異常所見の2次検査も行っており、呼吸器学会専門医が常駐しているクリニックならではの診療に力を入れています。特に、長引く咳に悩まされている方は、ぜひ当院にご相談ください。
他にも、神経難病など在宅人工呼吸療法を受けられている方の訪問診療も行っております。
モストグラフは、普通に呼吸をしたまま気道の状態を調べる新しい検査方法です。
喘息の場合は気道が狭くなって息を吐き出しにくくなっていますが、モストグラフでどの程度吐き出しにくくなっているかを、「気道抵抗」という数値で調べることができます。 結果は色分けされ正常ならば緑、抵抗が強くなるに従い黄色→赤→青と異常がわかりやすく表示されます。モストグラフは、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や気管支喘息の診断、また治療効果の確認にも有用です。例えば、COPDでは抵抗は高く、周波数依存や呼吸周期依存が見られます。一方、気管支喘息では、呼吸抵抗は高いものの、周波数や呼吸周期への依存はあまり見られません。モストグラフは3~4歳から検査が可能です。咳がある場合など、その咳が喘息かどうかを判断することが可能です。また、今の喘息治療がうまくいっているかどうかを判断することが出来ますので、喘息管理にとても役に立つ検査です。検査方法は、マウスピースを口にくわえるだけで可能です。この検査が使えるようになって、これまで肺機能検査をすることが出来なかった6~7歳以下の年齢の咳、喘息の治療と管理がとてもやりやすくなりました。
スパイロメーターを使用して、肺活量、努力性肺活量、1秒量、拡散能を調べて下記の検査と診断をします。
1.喘息の疑い(隠れ喘息の可能性)がある方
2.舌下免疫療法(シダトレン)やダニアレルギーに対する舌下免疫療法をご希望の方
3.喘息の治療を実施している方で、治療効果を見るために定期的に行います。
呼気NO検査(一酸化窒素検査)は、気道炎症の程度を測る指標として治療の経過を診るために有用であり、喘息や隠れ喘息(喘息の疑い)の有無を判断する基準になります。これにより、喘息と診断されたことがない人でも、実は隠れ喘息であることが判明することがあります。特に長引く咳をしている場合、喘息によるものかどうかを判断するために役立つ検査です。この検査は、2013年度から保険適用となり、所要時間は約2分と短時間で済むため、気軽に実施できます。
まずリラックスしてイスに座り、思いっきり息を吐き出します。その後、専用機器のマウスピースをくわえ、大きく息を吸い込みますが、ゆっくりと落ち着いて吸い込んでください。呼気NO検査(一酸化窒素検査)の所要時間は約2分で、喫煙や鼻炎の有無も判断基準に影響するため、診療の際には可能な範囲で喫煙歴や鼻炎の有無をお伝えください。
呼気NO低値(成人25ppb未満、12歳未満の小児20ppb未満)
気道の好酸球性炎症の存在はありません喘息以外の原因を疑います。
呼気NO中間値(成人25~50ppb、12歳未満の小児20~35ppb)
気道の好酸球性炎症の存在はあるが、病状としては軽度である吸入ステロイドホルモン剤を開始を検討し、呼気NO値を経過観察します。
高値(成人50ppb以上、小児35ppb以上)
アレルギーの原因物質を探るため当院では初診時に血液検査を実施します。